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追悼

連日、NHKで忌野清志郎さんの映像が放映されました。
私が観てすごいと思ったのは、SONGSの方でした。
癌治療を終えて復活してきたライブの中継です。
今回は、以前の放送時にカットされていた部分を含め、放送されました。
そのカット部分が面白かったです。

清志郎さんは、音量チェック用に一曲を披露し、NHKの天気予報に苦言を呈されました。当日の予報は雪だったのにもかかわらず、楽しみにしていたのに何も降らなかったと、言われました。
病気から復帰されたと思ったら、転移によりまた闘病。
復活は、みんなにも本人にもご褒美だったのかも知れません。

彼の壮絶な生き様、そして、たしかに彼は自分の人生を生きてきたんだなと、大変感銘を受けました。
みんなをどれだけ楽しませるかという、彼のパフォーマンスは、本当にエンターテイメントです。
病だったことを微塵も感じさせないプロフェッショナルな彼の全身全霊の映像は、亡くなった今も訴えるものがあります。
亡くなってから感じても遅いのですが、彼の作品が、放送や販売自粛されたことは、損失です。彼に失礼です。
今見なおしても奇抜なことはしていない、彼はピュアでシャイないい男です。
その彼が何に対し憤り、何を訴えたかったのか、そんな本質を、生前にもっと理解して尊重してあげて欲しかったと思います。

昨日、民主党の小沢代表が党首を辞任しました。
どのメディアも、辞任報道前には、民主党の若手議員が辞任を求めているとか、どこまで信憑性があるか疑わしい支持率の比較を発表しました。
法律に触れたことをしたのか。
それは罪が確定したのか。
同じことをしたものはどのようになっているか。
本質を報道しないで、恣意性たっぷりの外観のニュースを垂れ流す。
その挙句に、辞任すれば、なぜこの時期に呼ばわり。
マッチポンプ。
国民の意見とか、煽動しておいてよく言うもんだと呆れます。
全て横並び。
これがメディア。

有名人の中には、そんな作り上げるメディアに辟易して、自らブログなどで主張される方もおられます。
インターネットの最大の功績は、まさにこれだと思います。
堕落したマスメディアを淘汰するための、最大勢力なんだと思います。

私もファンの松山千春さんは、昔、オールナイトニッポンで、ラジオのパーソナリティを務めておられました。
毎週火曜の深夜、ラジオをつけると、身の上相談、説教ばかりを聴かせてくれましたが、そんな大人が少なくなりました。
好き嫌いはあるとは思いますが、どんな人の主張にも聴くべき要な部分があると思います。
それに合点がいくか行かないかを判断しながら、分別を身につけて、対応していくことが、人生なのかも知れません。
ある時は、メッセージで、ある時は歌で、写真で、絵で。
それらを受け止めることができるアンテナ(探知力)、吸収力、そして、咀嚼力を身につけたいと思います。

合掌。

by sumomojam39 | 2009-05-12 04:25 | 世間話