人気ブログランキング | 話題のタグを見る

クラシックな時間を楽しむ

早いもので、3月になりました。
花粉症に悩まされる日々も始まっています。
ようやく確定申告の作成作業を開始しました。
父のものを処理したのち、自分のをやるという段取りなのです。
私の場合、一応処理手順は決まっていますので、チェックリストを作りその日程で処理をすれば、余裕で間に合う訳です。

私には悪い癖が有りまして、何かやらなきゃいけないことが有ると、マイブームが訪れるのです。大抵、そんなことよりもやらなきゃいけないことを先にと自分でも解っているのですが、まあそんな自制心は欲望に負けます。

今回ハマってしまったのが、YouTubeで楽曲を聴くこと。
演歌、J-POP、洋楽、フュージョン、クラシックと聴く音楽のジャンルが幅広いのでキリが無くなります。
テレビの番組で昨日の朝観たプレミアムアーカイブス ハイビジョン特集「ピアノの詩人ショパンのミステリー」で、綺麗なピアニスト仲道郁代さんが出ていました。

クラシックな時間を楽しむ_a0320564_21122877.jpg


仲道さんは、以前に『仲道郁代のピアノ初心者にも弾けるショパン』(2010年8月4日~10月20日、NHK教育)で、俳優の長谷川初範さん(ウルトラマン'80に出ていた人)に教えていたのを何度か見てました。
実は、学生時代に私はエレクトーンを習っていたことが有るので、鍵盤ものの楽器には親しみが有ります。私が習っていた先生も綺麗な女性講師で、その先生の自宅に通って習っていました。
半年に一回くらい発表会が有り、そこで日頃の練習成果を披露しあうのですが、私の場合、自動伴走装置の一つ、リズムボックスと言うのを使った演奏でした。

この自動演奏と言うのが、意外に手強く、スタートのタイミングを逃さないこと、そして、一旦スタートしたら、プログラミングした通り、テンポをずらさずに演奏し続けることが必要な装置なのです。

決まれば、当然気持ち良く、外してしまうと目も当てられない状況になる両刃の剣なのです。完璧にそれをこなした人は、誰の耳にも心地良いものになります。私の習っていた教室では、成人の部と言うのが有り、そこで高校生以上の人たちが演奏会をするのですが、誰の耳にも格好良いなと思うのは、2・3曲でした。

講師の先生と、その娘さん、それと一寸レベルが違うなと言う女性が一人おられ、それを聴きに行っている感じになってました。ちなみに先生の娘さんは、なんと小学生。日頃、お母様に特訓されくやし泣きしながら練習されているのを知っているので、当然お上手な訳です。

ちなみにエレクトーンとピアノの一番の違いは、ピアノは鍵盤を指で力強く叩く様に弾くのだそうです。エレクトーンの場合は、鍵盤を叩かなくても音は出ますが、ピアノの場合は、音の強弱はその指のパワーによるところが多いのです。

クラシックな時間を楽しむ_a0320564_21122822.jpg


さて、話題を戻します。
仲道さん、本当に優しげなそして穏やかなピアニストで、その語り口に毎度惹かれ、番組を見てしまう訳です。
番組ではショパンの作曲されていたピアノに出会い、それを弾き、ショパンの譜面の謎を仲道さんが推理される形式で進みます。おそらくお嬢さんと現地取材に行かれていました。

番組の途中から見たので、全容は次回の再放送で見たいと思っていますが、終盤、仲道さんが演奏されたショパンの「ノクターン嬰ハ短調(遺作)」、そしてアンコールで演奏された「別れの曲」、いずれもが素晴らしく感動しました。

仲道さんは演奏しながら、自身の感情が表情に現れ、「別れの曲」の演奏の際には、途中から涙を流され、終盤片手演奏のところでそれを拭われるシーンも見られました。あゝ、演奏は聴くだけではなく、LIVEを見なきゃ嘘だなと感じたのは言うまでも無く、最期まで惹き込まれました。

番組の途中ショパンの作曲に使ったピアノを、是非弾いて確認する様に現地の方に促され演奏されていたシーンでも、仲道さんのその腕前はもちろん、その分析力、表現力は絶品でした。ペダルのスプリングが効いていて、その所為でショパンの譜面はペダルが小刻みに踏まれる様になっていたのかとか、それをしてもピアノの音の独立性がクリアに表現される楽器だったとか、分析されておられました。その解説は、日本語だけでなく、そのピアノを弾く様に促された博物館の方にも堪能な英語で会話されていました。
途中挟まれる英会話の様子には全く嫌味が無く、誰に対しても実に丁寧な話し方で接しておられる様子に好感が持てるのでしょう。

さて、そんな番組に影響されてしまった私は、前述のYouTubeに検索に走る訳です。ピアノ演奏のクラシックにはたまにハマりまして、一応自宅にもホロビッツなどの「革命」や「熱情」のCDなども所有しています。
この2曲、ピンとくる方もおられるかな。

ヒントは、ドラマです。
小泉今日子さん、辰巳琢郎さん、松村達雄さん、石立鉄男さん、…

もっとヒントを出すと、賀来千香子さん、高木美保さん、…

石立鉄男さんの決まり台詞「うす汚ねえシンデレラ」

答えは、大映テレビの「少女に何が起こったか」です。
そこで主人公の野川雪こと小泉今日子さんが、辰巳琢郎さんに徹底的にしごかれる曲が前述の2曲なのです。

「熱情」の場合、漫画の「リングにかけろ」でジェットアッパーを繰り出す河井が、主役の高嶺竜児に言う名台詞「ベートーベンの『熱情』という曲がある 高嶺くん…キミにピッタリの曲だよ…」というのが有りました。

YouTubeでは、フジコ・ヘミングの「革命」や辻井伸行さんの「熱情」、「ラ・カンパネラ」などの楽曲も見ました。みなそれぞれに演奏に個性が有りますが、演奏はどれも一流ですので、自分の好みを探してみるのも楽しいものです。解説字幕付き、しかも真上からという凄いアングルで撮影されていた[HD] 仲道郁代 英雄ポロネーズ Chopin Heroic Polonaise Op 53などは、お薦めです。左手オクターブの連打は圧巻です。
http://youtu.be/GDHS_C33Usw

番組の再放送は、3月9日午前1時15分~2時50分にBSプレミアムで放送予定のようです。

by sumomojam39 | 2013-03-01 05:11 | テレビネタ