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尋常性乾癬と言う病

立夏の昨日は三月に一度の通院日でした。
通院している病は、尋常性乾癬と言います。
もうこの病とは、早いもので10年付き合っています。
この病、皮膚生成が異常に早くなる病で、発疹、痒み、発熱を伴います。さらに「ふけ」と呼ばれる皮膚片が剥がれ落ちます。そして、症状は頭から足までほぼ全身に発症します。

治療法は、塗り薬、飲薬、紫外線照射、皮下注射などがあります。
基本的に痒みと発熱症状のある肌を掻くことは厳禁ですが、起きている時も就寝している時もそれを我慢することは、ほぼ不可能です。
私の場合、現在、医師と相談の上、塗り薬を選択しています。
しかも、一度の処方を増やしていただくことで、通院頻度を三月毎とさせていただいています。

三月に一度の通院は、同じタイミングでの院内の理髪店での散髪機会でもあります。前にも触れましたが、街の理髪店と異なり、病に関する必要以外の話はされることなく、リラックスして散髪を受けることが出来ます。

街の理髪店の場合、毎回、行く都度、病について尋ねられます。その都度説明し、一生付き合う病であることまで話をするのです。それでも、その話題。いい加減、この話題をすることは嫌がらせかと思うくらい、ストレスになります。さらに、こちらの話を聴くお返しの様な自らの病の話題。食道炎の話で、そばを食べる都度、激しいおう吐を伴う話などされたものなら、間違いなくそれは嫌がらせだと感じます。「お前なんか来るな」、入店お断りという感じとタイを張っています。とりとめもない世間話が話題にならず、常に健康の話題と言うのは、治癒する手段のない一生付き合う病を持っているものにとって、実に不愉快なものです。決して、それを分かち合う気にはなれません。

そういう意味で、院内の理髪店は、精神衛生上もとても有難い空間であり環境なのです。話題は、常に最近何か面白い映画観ましたかとか、祭りに行った話など、様々です。昨日は、パソコンの話題、地デジアンテナの話題、ラジコの話題もそれらに加わりました。

毎回散髪や顔そりを担当してくれる店長も洗髪を担当してくれる従業員さんも10歳近く年下ですが、パソコンは苦手らしく、ラジコは全く知らないそうです。エクスプローラーを知っていても、ブラウザーは知らないといった具合です。

さて、話題を戻します。
この乾癬の治療法、塗り薬はビタミンDの塗り薬とステロイドを含んだ薬の重ね塗りです。それは、毎日、できれば朝と晩の二回塗ることを薦められます。しかし、薬のチューブは、1日1本までの使用制限がありますし、また安価なものではありません。
頭にはローションタイプがあります。

飲み薬は、毎日塗ることからは解放されますが、肝臓や腎臓に負担をかけるので、月一回の採血による管理が必要になります。飲薬は一日に一回、カプセル2錠だそうです。数値に異常をきたしたら、飲薬を辞め、塗り薬にシフトする必要があります。

また、紫外線療法は入院を伴い、毎日、数ミリ単位で数分間の照射を行います。その際に、皮膚が赤くなった場合、火傷とみなされ照射はお休みとなります。赤みが収まったら、また、その直前の照射よりも弱く短い時間の照射が行われます。これを根気よく実施し、皮膚が落ち着くまで行います。これにより、一時的に病気になる前の状態になることが出来ます。

また、最近は皮下注射による治療も出てきたそうです。
これも飲薬と同様の効果があるようですが、飲薬と同様の副作用があることや高価なものになるそうです。

現在は、主治医さんと相談の上、処方箋により一度に出していただく薬の量の調整から、三月に一度の通院を選択させていただいています。毎年、2月、5月、8月、11月の年4回です。

この10年、二度の入院をしましたが、最初は発病時の重症なときで、二度目は紫外線療法をさせていただいた時です。一度の入院で、2週間から3週間程度になる為、通勤していると難しいものがありますし、求職中には金銭的に塗り薬を選択せざるをえません。
実に困ったものです。

by sumomojam39 | 2011-05-07 14:30 | 病関連