やっぱり弱いね
今回は久しぶりに同じ放送日のものを二回に分けさせていただきました。
それほど、中身が濃く、面白かったと思います。
一点の曇りもない自慢話、公共放送からのオファー
もう一つご報告がございます。自慢話になってしまいますと前置きをし、(安住さん自身の頭の中では)双方向ラジオな為、いつも自慢話じゃないかと言う声が聴こえると。しかし、安住さん曰く「今日は一点の曇りもない自慢話」と。これに対し、中澤さんは、相づちのように、驚きの「えーっ」を連呼します。
先週私のもとに1通の封書が届きます。差出人は、NHK(言わずと知れた日本放送協会)で、受信料の督促が会社まで回ってきたかというギャグを織り交ぜつつ、恐る恐る封書をあけると、A4の紙がピラリンと入っておりまして、横書きでタイプされた文字が並んでいたそうです。
ラジオを聴いている方で、長らくこの番組にお付き合い頂いているという方は、お気づきになるかも知れませんが、お気づきになられますか。と突然中澤さんにふります。
中澤:はっ、あの、えっと、はい、例の
安住:例の、と申しますと
中澤:活動ですね
安住:活動ですね
中澤:はい、合唱大好き
安住:そうなんです
中澤:はい
安住:なんですね、NHKの特集番組「合唱の力」からですね、インタビュー取材のお願いがやって参りました。
中澤:えッ~(後ろでAD中山さんの笑い声)
安住:私を誰だと思ってるんですか
中澤:スゴイ、スゴイ
安住:私はTBSのアナウンサーですよというところは、喉元まで出たんですけれども
中澤:お~
安住:ちょっとニヤニヤしながら、その依頼文をみていたんですけれども
中澤:え~
安住:ちょっと今手元にあるので、ちょっと読みますね
中澤:はい
安住:一点の曇りもない自慢話ですけれど、よろしいですか
中澤:うふふふ
NHK依頼文の内容
御社におかれましてはますますご清栄のことと存じ上げます。
御社アナウンサー、安住紳一郎様にインタビュー取材をさせていただきたく、お願いの文章を差し上げます。
NHKでは、全国学校音楽コンクールを長年にわたり実施しております。
安住アナウンサーには、日曜天国などで、このコンクールを話題にして頂きました。
また、実際に現場にも足をお運びいただいたと伺っております。
放送でお聴きする内容も、コンクールで頑張るティーンエイジャーの姿への率直な共感に溢れており、担当者として、大変感謝しております。
今年も練習が始まる季節となり、この時期に合わせ「合唱の力」という特集番組を計画しています。
そこで局の垣根を越えて、この番組に安住アナウンサーに是非ご出演をお願いできないかと思っている次第です。
以上、どうぞご高配を承りますようお願い申し上げます。
取材内容は、合唱の魅力、コンクールを楽しむお薦めの方法、感動したエピソードなどお話しいただければと思います。
NHKから依頼が来たってことですよ、これ。
ううん、ううん、まあ、漸く時代が俺(安住紳一郎)に追いついたかな~。
安住さんの過去2年間の回想
ラジオをずっと聴いていただいているという方は覚えてらっしゃるかもしれませんが、ちょうどもう2年前の秋ですよ。
テレビで中学生の合唱コンクールを偶然観ていて、13歳~15歳の皆さんの合唱に打ち込む姿に心を撃たれ、特に学生服の上着、腕に二本線、熊本大学教育学部付属中学校(略して「熊教中」)。熊教中のファンになってしまった。
そのあと、私が結婚式の二次会に向かう道すがら、偶然、腕に二本線の入った学生服を着た集団に地下鉄の改札で出会ってしまう。ここで好きだとは言えず、歳月が悪戯に過ぎて行ってしまう。
しかし、一年後の同じ日、同じ時間、同じ地下鉄の改札で、二人はまた出会ってしまう。そして二人は…。とそういうまあ、中学生と私の純愛ドラマがあった訳ですけれども。
これを二年越しで番組でもお話ししてきたという経緯がある訳ですけれども。
その内容をNHKの方も聴いていて、今回、私にこのようなお誘いをくださったという。
安住さんは、もちろん感慨無量な様ですが、中澤さんも思わず「嬉しい」と感嘆の声をあげます。
安住さんの冷静な事態の分析
NHKの担当者が聴いてくれていたという喜びはあります。しかし、これはあくまでいちファンのサイドストーリであり、コンクールの主催者であるNHK、制作するNHK、いわば本家にまで私が出張って行ってまで話すことではないだろうと。
おこがましい、甚だおこがましい。(ここは力説しますが、実際のところどうなのって、背後では笑い声がしています)
まして主役は中学生であるわけだし。私はね。アナウンサーだし、TBSの仕事は大事にしたい。そういう気持ちがあるわけ。
しかし、断るのも甚だ惜しい話ではあるわけ。
安住さん、行動する
(ここで、真剣に聴いていた中澤さんの笑い声が)
中澤:はははは、あれっ、どっちに行くんだな。
安住:これ揺れているんだな。
中澤:流れからいって、はい、ほうぇ~
安住:甚だ惜しい話ではあるわけ
中澤:やっぱそうよね
安住:NHKに出演しますと、やはり社会的信用が出ますね
中澤:そうでしょうね~
安住:銀行のローンの審査に通りやすくなる
中澤:いやっはははは~
安住:そういう話もある
中澤:そうですね、そうでしょうか
安住:一体どうしたらいいんだ、ということなんですけれどもね
中澤:ふふふふふふ
安住:ここにですね、(は~)プロデューサーの方と、(うん)NHK制作局青少年教育番組部っていうのがあるらしいですね
中澤:あっ、そんな~
安住:凄い硬い名前ですけれどもね
中澤:そうですね~
安住:たぶん、ディレクターっていう、太田さんって方がたぶん担当だと思うんですけれどもね
中澤:へえ~
安住:どうしたらいいかなと思ってんですけれどね
中澤:へえ~
安住:これ電話番号書いてありますから
中澤:はい
安住:これ、電話しても良いんでしょうかね
中澤:えっへ
安住:これはちょっといけないですよね、たぶんね、色々あるんでしょうね
中澤:いや~
安住:ちょっとたぶんこれは今電話はしちゃいけないタイプの案件だよね?(かけたい感じ)
中澤:あはははは、ま、日曜日ですからね、いらっしゃらないかもしれないですしね、まず
安住:そうね、いないということをちょっと前提にかけてみる?(本音ポロリ)
中澤:かけてみちゃう?(悪戯心が目を出す)
安住:ちょっとこれはね、もし(声が裏返る安住さん)
安住:あれだよね、あの~もしダメだったら結構大きな問題になりそうな気がするんだよな、俺の感で言うと(そう言いながら、受話器を外す音が…)
中澤:ダメだったら?
安住:たぶんね、あの同業でNHKだからね、たぶんね、声だけでも他局に、他局の番組に出演するとかいうことが多分できない
中澤:あっ、そうか
安住:規定になるんだと思うんだよな~(裏でプッシュダイヤル音がしまくっています)
中澤:今、あの、プロデューサーがどきどきした顔してらっしゃいますけれど
安住:ちょっと、危ないよ、これちょっと(完全に声が裏返り、ビビりまくっています)
安住:もうこれ電話押しちゃったけどね
中澤:押しちゃったねぇ(声が、完全に共犯、二人とも悪のりです)
安住:ちょっとこれまずいな、(トゥルル…)あっかかちゃったどうしよう、ほほほ
中澤:いひひひひ(楽しげ)
NHK:はい、NHK青少年教育番組です
安住:あっ、すみません、えっと、TBSのアナウンサーやってます安住と申しますけれども
NHK:お世話になっております~
安住:お世話になります
NHK:すみません、えーとですね
安住:はい
NHK:プロデューサーの田中の方なんですが
安住:はい
NHK:今日ちょっとですね
安住:はい
NHK:外の方を回ってきまして、夕方4時過ぎぐらいに
安住:あっ
NHK:出局する予定なのですが
安住:あっそうですか、解りました、じゃあその時間帯にかけ直したいと思います
NHK:あっ申し訳ございません、お手数をおかけします
安住:とんでもございません
NHK:宜しくお願いいたします
安住:私の(話が被り相手に)
NHK:私、デスクをしております渡辺と申しますが
安住:どうぞよろしくお願いします
NHK:宜しくお願いします。えっとあの、お電話があったことは、伝えておきますので
安住:心は決まっているとお伝えください
(安住さんのこの一言にスタジオから爆笑が、中澤さんは「えっ~」と感嘆の声を)
NHK:有難うございます
安住:(受話器を置いて)うぉ~(ちょっとビビった)
中澤:うぉ~(悪戯を終え、まるで、ゴリラのハモり)
安住:うぉ、うぉ、うぉ、うぉ、NHKの人しゃべるの早い
中澤:非常にお仕事できる感じの
安住:うぉ~、ドキドキした~
中澤:そうですね、ココロ、決まって・るんですか?
安住:どっちかってまだ言っていないでしょ、まだ
中澤:あ~そっかそっか、まあね、執行猶予ね、4時まで
安住:心は決まってるって言っただけだから
中澤:そっかそっか
安住:4時くらいにかけ直してくださいってことでしたけれども
中澤:はははは
安住:はあ、ドキドキした
中澤:はは
安住:これちょっと後で怒られるかも知れないな
中澤:ドキドキしましたね
安住:ドキドキしたよね
中澤:しますね、え~
安住:怒られるよね、たぶんね
(こみ上げるような笑い声、安住さん何か思い立ちます、テンションをあげて)
安住:で~もさ、言わせてもらうならばさ~
中澤:はいはいはい
安住:安住紳一郎が日曜日の午前10時~12時は生放送を担当しているってことをさ~、知っておいて依頼しなけりゃ失礼だよな~(逆切れです)
(周囲の中山さんらは、安住さんのキレ方に爆笑)
中澤:あ~そうですね、そうですね
安住:この時間に電話がかかったら、放送中か、そういうことかって言う風に、パパパパッて、切り替えないと
中澤:あっ、そうかそうか、ね~
安住:まっ、ちょっとね~、電話切ってからこんなこと言っちゃって…
中澤:あはははは、はははは…
安住:は~ドキドキした~、弱いね~やっぱりね
中澤:(笑いが止められず)弱い~
安住:弱いね、自分でもびっくりしちゃう
中澤:あっはははは、いやいや、当然の心理だと思います、ふふふふ
このあと、番組では、熊教中のCDをかけます。
安住さんが自慢話をするのは、頻繁に思われがちですが、最近では、殿堂入りされた話(2009年12月13日放送)以来かと思います。
TBSラジオで日曜朝10時から2時間の生放送。にち10の番組公式アカウント。皆さんからの小粋なメッセージ、お待ちしています。「nichiten@tbs.co.jp」 #タグは「#nichiten」(#の前に半角スペースをお忘れなく)
2回に分けてしまいましたが、楽しんでいただけましたでしょうか。
宜しかったら、ポッドキャストで試し聴きして、そして日曜の本放送をお楽しみください。
安住さんは、ポッドキャスト組にも大変優しく、時間がある時は、過去のものを聴いておくと、その知識だけでも、結構、関連のある話があり、楽しみが倍増します。是非お勧めいたします。
by sumomojam39 | 2010-03-22 02:39 | ラジオネタ