鼻濁音

結構、Twitterにハマって来てしまったのかも。
人の話を一緒に聴かせてもらうことや、今、どんな話題があるのかを新鮮に取り込むのには、とても便利なツールです。Botと呼ばれるお題を出すとか、特定の情報をくれるものがあり、どんなにフォロー数が少なくても、結構、定期的に情報が出る仕組みもあります。私などは、インターネットの素人なので、「わろた」などの言葉が解らないのですが、ちょっと目に触れたくないなと思うような、専門語だらけなものはフォローを好きに取捨選択できるし、逆に検索という機能で、興味を引かれるところに飛び入りすることもできます。なにより結構好きなラジオの人が参加していたりするのが、嬉しいかも。
ちなみに、今日から今年最初のレイティング週間。そして野球がオフシーズンなので、今回も前回と同じ、1週間です。逆に言えば、オフシーズンのみの放送もあったり、また不景気からスポンサーが離れてしまい打ち切りになってしまうこともありますから、あと、40日くらいのあいだ、つまり多くてもあと6回くらいの放送のものもあります。
聴取率次第では、曜日や放送時間を変更して継続する可能性もあるわけで、興味がある番組があれば、チェックしてみてください。

さて、前述したような事情で、すっかりブログ記事に起こすことが遅れ、申し訳ござませんでした。今週の「安住紳一郎の日曜天国」の話題です。
ぶっちゃけて書きますと、今回の放送の面白いと感じた部分は、ずばり、鼻濁音の話です。そこを中心に記事にします。そして、ポッドキャストにも入っているようですから、記事を読んで安住さんのアナウンスで聴き直したいと思った方は、聴いてみてください。

今週の始まりは、いつも通り、天候の話。久しぶりに晴れた話から、今週の天気の話をされました。そして、バンクーバー五輪の話題へ。安住さんは、これも知っている人は、常識的なことなのですが、高校野球には異常なくらい熱心な方です。NHKのアナウンス技術のこともご自身の勉強の糧とされておられるのでしょう。ところが、ことオリンピックにつきましては、また今回の冬季五輪に関しましては、まったくご研究されておられない様子。まず、バンクーバーと日本の時差をご存じありませんでした。ちなみに17時間の時差があります。だいたい、日本時間で言いますと、深夜3時くらいから午後1時半ぐらいまで、LIVEの放送が地上波では観ることができるようです。また、アメリカの放送局が放映権を持つことから、アメリカのゴールデンタイムに時間帯が設定されていることもご存じないようでした。安住さんの口から出たのは「(時差は)10、11時間、9時間くらいですか」、「夜、スキーするのはお客さんも寒くて大変だろうな」とか「ポーランドのノーマルヒルジャンプで、銀メダルを取られた選手の鼻を観て、尋常でない立派なお鼻をされていたことから、芥川龍之介の「鼻」を思い出された」とか。

そして、先週のお出かけリサーチの話「第10回全国穴掘り大会(成田ゆめ牧場で開催されている)」の話題へ。見事、4連覇された埼玉県久喜市にある暁工業の平井専務(安住係長とは同世代)にお電話をかけました。ちなみに結果はすでに先週のおでかけリサーチのHPに記事が掲載されていました。参加数が250チーム(6人/1チーム)ですから、この4連覇は、本当に快挙ですよね。2位のチームとは13㎝差の勝利。地層が、その場所を掘るまで、解らないということで、最期は20㎝手前のところで、柔らかい層になったことが勝因だったと。ガスの業者、水道の業者、造園の業者、建築業者、高校生など、参加メンバーも豊富なようです。専務さんはとっても嬉しそうでした。「暁工業」の連呼も、嬉しかったようです。
安住さんが気になったのは、穴を埋めるのはどうするんだということと、平井専務が、同世代で専務なのはどうしてなのかということだったようです。ちなみに同族会社で二代目だったからと専務はおっしゃられておりました。専務さんは妻帯者でした。
お出かけリサーチの話題を掘り下げるのも面白いですね。
安住さん、お電話でお話しされるのが、大変お上手で、いつも話が盛り上がり、この番組の放送時間がとても短く感じます。

さて、19分20秒近くのところで、ようやく三重の女子高生の鼻濁音についての話に進みました。彼女は、テニス部に在籍されているのですが、放送部に携われることになり、その際に自身の発声について「鼻濁音」が苦手であることが解り、是非、アナウンスのプロである安住さんに、レクチャー願いたいとのことで、お便りをくださいました。そして、安住さんは、先週、番組の後半、彼女にお電話を入れて、発声の仕方を軽くレクチャーしたのですが、予想以上に、彼女のレベルが芳しくなく、そして電話で話し方を説明した程度では中々習得に至らず、時間も終わりになろうとしていたため、今週へ持ち越されたという顛末でした。中澤有美子さんも安住さんのあいだに、話し方のコツを指導されていました。
安住さん的には、先週のお電話の中で、彼女のやる気があまり感じられなかったようです。しかし、今週に持ち越されたので、ちゃんと鼻濁音についてレクチャーされようと整理してこられました。これは、大変、参考になるものです。日本人をやっていますし、黒柳徹子さんが、鼻濁音の名人と言われている話も以前に訊いたことがありますし、その黒柳さんの「徹子の部屋」で、森繁久彌さんの追悼の番組の中で、森繁さんから発声に関するご注意を受けていたシーンも観ました。ちなみに、森繁さんは、元々NHKでアナウンサーをされていた方ですし、朗読のお仕事も長くやられておりますから、それこそ、先生ですよね。
またご注意という書き方になりましたが、けっして、黒柳さんに厳しく言われている訳ではなく、森繁さんの温かさが解るものです。
さて、横道にそれてしまいましたが、安住さんの鼻濁音に関する説明を書いていきます。
なお、ポッドキャストで聴かれますと、具体的な発生が確認できます。記事にしてしまうと安住さんの面白さが、半減してしまうのは、お許しください。

「が・ぎ・ぐ・げ・ご(ガ行)」の音を少し鼻にかけて発声するのが、鼻濁音。
ここまでは私も解っていました。
中澤さんが、お手本の発声をされました。後ろで中山さんが笑っています。

(例)加減、起源、苦言、めげる、加護、記号、国語、華厳、和合

受け取り方に相当個人差があるらしく、鼻濁音をできないことをだらしがないとか、不潔に思うという感想を抱くらしい。皇室などでは厳しく注意を受けるとか、ママさんコーラスなどではたまに喧嘩になるらしいとか、説明されていました。さらに、学校では教えてくれないもので、また、鼻濁音を使う地域と使わない地域がもの凄く混濁しているそうです。群馬県、埼玉県、千葉の房総半島(市原と東金を結んだラインの下の地域)、静岡県では、伊豆半島の西岸地域(沼津)では、使わないそうです。逆に言うと、栃木、茨城、千葉では房総半島でもラインの上の地域、神奈川、静岡では伊豆半島の伊東の方では使う。そしていろんな地域から集まっている東京は、傾向を測定できないそうです。
つまり、幼い頃に教わる方の出身地によって、使える使えないという風に分かれてしまうのだそうです。また、中国、四国、九州ではほとんど使われないのだけれど、鹿児島県の最南端、枕崎だけ使うとか、四国の徳島県の一部だけが使う。秋田県もほとんどが使わないのだけれど、一部だけが使うとか、非常に細かく分かれているらしい。テレビCMでの使用率は、75%が使っていないのだそうです。(ここまで、約26分経過)

おおよそのガイドラインを説明しまして、いよいよ本題になります。

単語で先頭にガ行が来たときは使っちゃいけない。

(例)学校、劇場

※鼻濁音をつけるのは2音目以降につける。
(例)観劇、不思議、音楽、接続詞としての「ガ」→私が、貴方が

数字の5(FIVE)の時は使わない。

(例)515円(両方とも濁る)
※使い方を誤ると、ふ(ぬ)、ふ(ぬ)って感じと説明されていました。

擬態語とか擬音はそのまま(濁る)


(例)喧々諤々(けんけんがくがく)

外来語も鼻濁音を使わない。


(例)ベルギー、ワゴン車、キログラム

安住さんは、誤って鼻濁音を使った場合のおかしさを具体的に話して、声で聴かせてくれました。そのたびに、中澤さんが笑います。ウケてもらえると、安住さんはノリノリになってくれます。

丁寧語の「(お)元気」などの2音目以降も鼻濁音を使わない。


(例)お元気、お行儀がいいですね

特に難しい用例を紹介します。

(例1)午後5時半→ごゴごじはん(片仮名のところが鼻濁音になります、以後、説明略)
→安住さんの説明は、ここが一番ウケるかも。濁(先頭なので)・鼻濁(2音目なので)・濁(FIVEなので)になるので、ヨーデルみたいと表現されていました。
♪レイホ~♪と歌いながら、♪ごゴごじ~♪と、言うところで、中澤さんが大爆笑です。

(その他の例)ホルスタインなどの乳牛、金魚、人魚、半魚人、乳牛から出る牛乳、巣鴨駒込駒込巣鴨、お元気ですか、お行儀のよい子ですね

新人のアナウンサーの失敗例として、ホルスタインなどの乳牛を言うところで、などのという辺りから、すでに鼻に抜いてしゃべってしまう例があるらしい。

ここまでは、安住さんは実に丁寧に説明されていました。
ところが、ここで安住さんのテンションが少し変わってしまいます。それは、これらを教えるためにネットで検索していたところ、ウィキペディアで、次の記事があったとのこと。

ウィキペディアの内容「昨今では、芸能人やアナウンサーなどでも多くが鼻濁音を使わなくなって、或いは使えなくなってきている。忌々しいことだ。代表的な例、安住紳一郎…(以下略)」で、憤る安住さん。
これで、女子高生に直接指導するモチベーションがすっかり失せてしまった安住さんなのでした。(32分40秒)

三重の学生に教える気力が失せると同時に、興奮しまくっています。
もう切れてしまって「もう丁寧になんかしゃべるもんか」と。あんなに丁寧に調べてきたのに、ちょっと可哀そうでした。

♪ア・アン♪の番組のテーマを紹介するところでは、テーマに似つかわしくなく、声は泣いていました。それでも、やっぱりプロですよね。っていうか、負けず嫌いなんですね。意地でそのあとのアナウンスでは、多少鼻息が聴こえてきそうな感じでしたが、正しい鼻濁音の使い方で話されていました。

でも、負けず嫌いの性格ですから「ウィキペディア、訂正しろ!」などの荒い発言がされておりました。

なお、番組の最期の話で、ウィキペディアの表記が消されていたそうです。
ウィキペディアは、後から観れば解らないけれど、安住さんの荒い発言は、ラジオサーバーに、残ってしまいました。

安住さん、一時間経過した頃には、本来の落ち着きを取り戻されました。
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by sumomojam39 | 2010-02-15 02:56 | ラジオネタ