思春期のポエム
今回のオープニングトークは、安住さんの思春期時代のポエムの話題です。残念ながら、ポッドキャストにならなかったみたいなので、今回は、全て網羅して記載いたします。
今朝も聴きました「安住紳一郎の日曜天国」。
今朝も、オープニングトークの天候が良い話、寒い話、加湿しようと風呂場をあけはなっていたところ、結露で唯一の暖房器具である撥水性のある羽毛布団がビチョビチョになった話で、約4分。そしてみうらじゅんさんの書かれた「15歳」という本を読んで、インスパイアされたのか、自分の思春期の頃の話をされました。
自己愛が強い(I love me very well)安住さんが、二週間前に帰省されたときにみつけた野球のスコアブックの入っていた外袋の中にA4の紙、約80枚には、安住さんが16歳くらいの頃に書いたポエムがあり、読みあさったそうです。
そのうち70枚くらいには恋のポエムが綴られていたそうです。
実家でそれを読みあさった安住さんの顔からは、北海道の雪も解けてしまうくらい、まるでガスバーナーのように火が出ていたそうです。
安住さんの高ぶりを強烈にさせる中澤さん、AD中山さん等の興奮した笑い声。
安住さんは、東京にそのうちの何枚かを持ち帰ったそうです。
中学3年~高校2年生くらいまでの安住さんは、隣の学校の女性に恋をされていたそうです。彼女に出会ったのは中学3年生の2月、入試直前講習でした。酪農会館の2階貸会議室で隣になった彼女(高橋さん)に一目惚れします。色が白くて制服の着こなしが大変お洒落で、ちょっとため息交じりに話をするアンニュイな女性だったそうです。
彼女とは進学して後も違う高校に通うことになります。しかし、思いは告げられず、それでも月に一度くらい彼女に電話をされていたそうです。初な安住さんの告白に、甲高い笑い声、ここで、中澤さんの興奮が最高潮になります。
こんな従順だった自分を安住さん曰く「東京という街が俺を変えた」と。
時は過ぎ高校2年生の5月、北海道にも遅い春がおずれた頃、安住さんの一方的な恋は、この月一回の二人のホットラインの中、彼女から告げられる恋人の出現で幕を閉じます。そして、安住さんは、その失恋の痛手からポエムを書くことに走ります。書き出しは、失恋の気持ちをぶつける形で始まったものだそうです。雰囲気を出す為に熊のプーさんのオルゴールでBGMを演奏しながら読み始めたポエム。(自称“変態ポエム集”)
平成2年5月11日
俺は何をやっているのだろう。
高橋さんは俺のことをどう思っているのだろう。
そして俺は何をしていけばいいのだろう。
高橋さんは何を考えているのだろう。
俺は何なんだろう。
一秒でも目を話すと彼女はどこかに行くのではないか、解りゃあしない。
大人になっていく君を止めてしまいたい。
何を考えているんだ。何を考えているの。
おかしいね。おかしいよ。
また電話したら二人はどうなるのかな。
俺はどうすりゃいいんだ。
俺は何を考えてりゃいいんだ。
あゝ、何もかもわらねえよ。
あゝ、どうなるんだこれから。
あゝ、何も失いたくない。
あゝ、どうにかなっちまうよ。
あゝ、どうにかしてくれ。
あゝ、どうにかしてしまえ。
バカ野郎。
…腰を折って、膝が砕けんばかりに大爆笑です。
平成2年5月18日
高橋さんには付き合っている人がいる。
だけどいいじゃないか。
強がっているのかも知れないけれど、好きでいて悪い訳じゃない。
自分をごまかすより、ずっと、ずっといい。
全ては自分の基礎なのだから。
…冷静になろうとしているんですけれど、高橋さんを自分の礎にしようとしているのだけれど、一週間じゃまだ無理だったようだと、自己分析されていました。
平成2年6月21日
俺は誰のことが好きで、誰のことが嫌いだったか忘れてしまったような気がしてならない。
良く解らん、良く解らんのだ、良く解らん。
…一カ月以上経過しますが、ちょっと病んで来ています。
平成2年10月3日
高橋さん、俺はつまらないけれど、自分の道をいくよ。
色々考えたけれど、俺は一人の方があっているみたいだ。
いつも高橋さんのことを考えていた。
だけど、これからは忘れたくはないけれど、高橋さんのことを考えなくても自分を見つめられるような人になっていきます。
立派な人になるよ。
辛かった。でも楽しかった。
そしてこの三年間を絶対に忘れない。
そして、これからもがんばるよ。
三年間でずいぶん大人になった。
この間に考えたこと、これからの人生のテーマにしていくよ。
つらいけれど、つまらないけれど、俺はいくよ。
本当はもう高橋さんは手の届かない人だね。
背伸びして届こうとしていた俺はもう嫌だ。
可愛くて、切なくて、不思議で、そんな高橋さんに俺は惚れていました。
…中山一紀さんも安住さん自身も大爆笑です。「ヒー」という悲鳴が。
中澤さんは「頑張ってる!頑張ってるよ!」「可愛い!」、「泣ける!」と、爆笑しています。
安住さんは、半分照れ隠しだと思うのですが、自身の文章を読んで、「ストーカーだ」とか、「そんな夕子に惚れました」じゃないんだからとか、茶化していました。
中澤さんは、完成度が高いと、言っています。
平成2年12月16日
高橋さん、どんどん大人になっていくね。
なんだか追いつけそうにないよ。
俺もさ、結構ひまそうに観えると思うんだけれど、これでも結構やることあるんだよね。
久しぶりに正直になれた。やっぱり好きみたい。
この2年間、絶対忘れないよ。
いつでも応援してる。
俺も何とかやってみるよ。
進む道が決まったら電話してみる。そう、一年後くらいかな。
明日のエネルギーにしてみるよ。
有難う。絶対ね。頑張るよ。
そう、俺も頑張るはず。
…西三条のイトーヨーカ堂の前のバス停で高橋さんに再会した安住さんの未練がポエムを再開させました。
紳一郎君の心が揺らいでおります。中澤さんも「会っちゃうとダメなんだよね」と、同情してくれました。
平成3年2月7日
ねえねえ、世の中可愛い子がいるもんだね。
これは納得せざるを得ない。近頃の女。
That's good oh pretty!
…一学年下の三浦さんの登場で前向きになりました。中澤さん曰く、字も踊っています。
平成3年4月12日
僕は将来どんな道をすすむんだろう。
大学、専門学校、就職先。
A日程、B日程、前期後期日程。
滑り止めに本命。
進路指導の先生は、何かに取りつかれたようによくしゃべる。
進路か。
俺ならそんなの簡潔明瞭だ。
好きな人の進む道を進路とするね。
すごくいいことだよね。
だけどこれくらい好きになれるってすごいことだよね。
好きでいられる人がいるなら、暫く進路相談は必要ないかもね。
…好きな人の進む道を進路とするねの箇所で、中澤さん堪らず大爆笑です。
三浦病で、高橋さんの失恋の試練をすっかり忘れています。
平成3年6月5日
俺は愚かだ。
自分の心の中に人を好きになるだけの隙があるんだからさ。
やっぱり自分がだらしない生活を送っているあかしになっちゃうよね。やっぱり。
だけど、やっぱり、一週間近く三浦さんに会ってないと病気になっちまうよ。
だけどさ、これで三浦さんに好きな人がいるって解ったら、ずっと逢いたくなくなるんだよ。不思議なもんすよ。
受験生だし、やらんくちゃいかんのは解っているんけれど、下級生を観るとなんか腹が立つんだよね。
この腹立つ気持ちもさあ、さっきと同じで心に隙があるからなんだよね。寂しいっす。
…一週間近く三浦さんに会っていないことから、支離滅裂なポエムを書いています。
平成3年12月10日
自分の中身が抜けちまってさあ。
何やってるんだか解らんし。これからどうなるんだべ。
わびしい、さびしい、むなしいわ。
自分をとことん、この際見失ってしまいたい。
どんどんどんどんどんどんどんどん、見失ってしまいたい。
だけど、また明日から同じ繰り返し。
あゝ、何か区切りをつけなきゃ。
そうだ、明日から一週間三浦さんに会わないようにしよう。
いや、意識してじゃなく、あっても三浦さんと気付かない自分でいよう。
だって、自分の道に三浦さんという休憩点を作っちゃダメなんだから。
頑張って、頑張って、そう明日もお国のために働こう。
うん、日本の未来は明るいぞ。
でも、受験は解らん。
…受験一か月前で、三浦さんノイローゼです。また病んでいます。
結果は、明治大学文学部日本文学科に補欠入学だったようです。
ここで中澤さんがしみじみ、語ります。
でもそうだったな。受験て何が大変かって、勉強するのも大変だけれど、邪念との戦いも大変だったですよね。
あと72編の詩があるそうです。
by sumomojam39 | 2010-01-17 23:19 | ラジオネタ