正月らしさ
あんまり観たいと思う番組が、最近ありません。
そんなわけで、ラジオで録音していた番組をゆっくり聴いておりました。
ラジオでは、録音番組も多かったのですが、そんな中、生放送されていた番組の一つに、1月2日の「土曜ワイドラジオTOKYO永六輔その新世界」がありました。それを聴いていたら、聴取者からのお便りの紹介で、やはり、正月に観たい番組が少ない、若しくは正月の品のある番組が無くなってしまったという感想が目立ちました。
つい先日も、インスタントカレーの宣伝やフィルムの宣伝で、正月らしさが無くなったという話題がありました。「おせちもいいけど、カレーもね」「お正月を写そう」という宣伝だそうです。たしかにいつの間にか、聴かなくなりました。樹木希林さんが和服で出ているから、つい、いつものものと思っておりましたが、それは勘違い。キャッチコピーは変わっていたのです。
よくお正月ならではのCMというのがあって、数年前のコピーの宣伝、厄除け大師の宣伝、最近は2日から売り出しなどで、余り正月らしいとは思えないのですが、初売りだしの宣伝、気が早いものだと、人形の宣伝などがある気がします。
そんな中、「初笑い東西寄席」は、いつも、正月らしい番組だと感心します。
消防署の出初式、証券取引所の大発会、西宮神社の十日戎開門神事福男選びなど、テレビでも放映される年始らしい儀式です。
今回、これも正月らしいものなのだという音を聴くことができました。
木遣というものです。消防署の出初式でも聴く機会があるあのアカペラです。相撲甚句とは一味違います。永さんの番組で、午前11時過ぎに、大江戸小粋組という皆さんが、一斉にこれをやってくださったのです。それを聴いていた永さんが、つい涙ぐんでしまいました。
メンバーは、花島皆子さん(手品師)・花島世津子さん(手品師)・松旭斎美智さん(手品師)・松旭斎美登さん(手品師)・桂右團治さん(落語家)・古今亭菊千代さん(落語家)・江戸屋まねき猫さん(動物物まね)・すず風にゃん子さん(漫才師)・すず風金魚さん(漫才師)、そして先日も登場された三遊亭小円歌さん(三味線漫談師)の総勢10名の女性です。
永さんが感無量になったのは、みなそれぞれ正月の忙しいスケジュールの中、それをぬってやって来てくれたことに対してでした。
木遣って、ラジオで聴いて初めて知ったのですが、歌詞にとても哀愁のある節があり、みなそれぞれの自己紹介を織り交ぜてくれていました。
これを聴くと、なんとなく寄席に行ってみたいなって感じます。
寄席でも販売されている冊子で「東京かわら版」という小冊子があります。私はこの雑誌をたまたまネットで購入した際に、同封していただいたのですが、大変歴史のあるものだそうです。コラムも豊富で、寄席通いする人にはバイブルにあたるかもしれません。
毎月28日発売の定価420円、定期購読もあるようです。
購入しましたのは「古今東西噺家紳士録」、「ご存じ古今東西噺家紳士録」というCD−ROMです。約4年半前に購入しました。しかし、これも良くあることなのですが、購入するとそれだけで満足してしまい、開封したもののまだ一度も聴いておりませんでした。今夜にでも起動して観たいと思います。
by sumomojam39 | 2010-01-06 18:25 | ラジオネタ