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紅白を見直しました

出演歌手の言葉の中に“特別扱い”とあり、それを考えながら観ていました。
結局、AVEX、吉本、ジャニーズの紅白という感じに見えました。
特別扱いというのは、最初、中継や招待歌手の話だけかと考えていましたが、何曲も歌っていたり、進行から審査、そして、歌の間に織り込んでいる話をしている時間も、完全に一部の事務所のやりたい放題になっていました。

これで視聴率がどれくらい伸びたのか。そして、顧客満足度はどうだったのか。これを図る基準として視聴率は正確なのか。

卒業という言葉で、紅白歌合戦の姿勢に対して苦言を呈する歌手も、自身が参加し続けることに対する矛盾を考え、それを態度にしたのかもしれない。
昨年はミリオンセラーになったCDが三枚だけだったという話題もありました。結局、年間単位でヒットしている楽曲は少ないという結果だった訳ですが、紅白歌合戦の意義をもう一度考えていかなければ、その存在意義が薄れて行ってしまい、結果として「歌の力」を削いでいってしまう結果になるように思います。みんなが聴きたいものを考えるときに、その世代別に対象が異なることはあると思いますが、各時代のレコード大賞や優秀歌唱賞、新人賞などをとられた楽曲が、代表される音楽だと思います。
60回とか、歴史があるのですから、存命で現役の歌手、そんな人たちを出していく姿勢が、必要なのではないでしょうか。

なぜ、人々が格闘技を観るようになったのか。ガチンコの試合が観たいんだと思います。紅白歌合戦にはその感じが年々薄れていっている。吉田秀彦さんや魔裟斗さんの試合の方が、訴えるものがあるのだと思うんです。この人のこの歌、この歌唱法を観て、いつかこうなりたい、そして、この番組に選出されたいと思える番組作りをしないと、この番組の存在意義がないようにも感じました。
絢香さんを観たいと思うのは、彼女がこの番組の歌唱を最期に、歌手活動を無期限に休止するから、この歌唱に対する意気込みが、絶対に違うと感じ取れるのでしょう。まさに一球入魂的な歌唱でした。
審査員の西田敏行さんは、それを強く感じ、感激されたのだと思います。

しかし、また一部の事務所が特別扱いされているという、すごく冷める事実がつきつけられました。残念な進行でした。

2009バージョンとか言って色んな歌をごちゃまぜにしてメドレーで歌っちゃたり、変なアレンジをして毎回同じ歌ばかり歌うのは、合戦にもならず、クオリティもおちてしまい、一体、白と赤で戦っているのかという気にさせられたのが、今回の印象です。勇気づけられもしないし、常日頃のやなことを忘れることもできませんでした。喜んだのは当人がお話になられたように、一部の方だったのではないでしょうか。勝ち負けですよ、合戦なのですから。負け惜しみにならない4連敗の戦犯の発言に憤りすら覚えました。

全盛期には、やはり、勝つとメンバーが喜んでうれし涙を流していた気がするのですが、なんか勝敗に固執しない姿勢に見えてしまい、だったら合戦とかつけずに、歌謡ショーで良いのはないのと感じます。

今回、良かった点は、誰も他人の持ち歌を歌わなかったことでしょうか。若干あやしい楽曲もありますが。

by sumomojam39 | 2010-01-02 02:17 | テレビネタ