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この回から録音

最近、ラジオサーバーで録音し始めた番組「土曜ワイドラジオTOKYO~永六輔その新世界」。番組時間も4時間半と長いのだけれど、ラジオ好きな私にとっては、細切れの番組よりも聴きやすい。最近、永さんは発声するのが困難になられたようですが、周りの人たちが大変親切で、しかも永さんは人脈が広く、最近テレビなどでは見かけないゲストが多く登場されます。

先週の放送を通院の時ずっと聴いていたのですが、三遊亭小円歌さんや松島トモ子さん、そして若山弦蔵さんがゲストで登場されました。どなたもみな素晴らしい方々で、いろんな楽しい話をしてくださいました。
私は三遊亭圓歌師匠の「中澤家の人々」という新作落語が好きなのですが、小円歌さんはそのお弟子さんです。吃音者のネタは、その後アナウンサーになられた小川宏さんのマネをしていてなっちゃったとか、嫁さんが亡くなってもその両親、そして、自分を勘当した両親、さらに後妻の両親と旧日テレ近くの市ヶ谷の元有島武郎邸にトイレを6個付けて住んでいるとか。大変楽しい落語です。私は完全版をCDで求めました。

話が脇道にそれましたが、松島トモ子さんというと、ライオンやヒョウに襲われたとか、ミネラル麦茶の宣伝が大変印象的な方です。そんな目にあっても動物を弁護していたときには、この人どんだけ動物好きなんだろうって思いました。印象は「おんなムツゴロウ」って感じでしょうか。子役から仕事をされていたそうで、年齢不詳。子役と言えば、キャロライン洋子っていましたよね。松島さんは、今も社会奉仕的な活動をされているようです。

そんな松島さんの面白いエピソードを永さんがリクエストしました。「トランクの中のブリーフ」の話です。

TBSの番組「GIRL」という番組の仕事で、木原光知子さん、小林節子さん(アナウンサー)、松島トモ子さんの三人がパリに行った際の出来事。当時は、まだ3人とも20代の頃だそうです。現地入りしたことろ、荷物が届いておらず、下着などがなくて困っていました。特に、木原さんは「パンツを履き換えないと眠れない」ということで、困り果てた三人は、相談の上、先に現地に行っていたディレクターのところに夜中訪ねていきます。
「パンツ貸してください」と頼むものの、使い古しでは嫌だったので、何人か当たったそうです。幸いにもその内のディレクターの一人の奥さまが、旅に出るご主人に新しい5枚入りのブリーフを入れてくださっていました。三人はその人に頼みこんで、三人がそれぞれにブリーフをいただいたそうです。つまり、5枚の新しいブリーフの内、3枚を拝借したということになります。

三人とも男ものの下着「ブリーフ」というものを知らなくて、前の部分の二重になった部分が大変気に入ったそうです。その二重になった部分が便利だと、寒かったのでそこにホカロンを挟んだりして利用されたとおっしゃっておりました。それでも、なかなか現地に荷物は届かず、ブリーフとおそらく自分のパンツと今後に使用したのでしょう。ようやく、荷物が届き、木原さんや小林さんは、現地でそのブリーフを処分したと思われるのですが、松島さんはどういう訳か、大事にトランクに入れて持ち帰ります。家では、松島さんのお母さんが荷物の整理をしてトランクの中のものを出していきます。すると中から男物の下着が出てきます。それは例の頼み込んでいただいたブリーフです。それを見たお母様は一言「トモ子ちゃん、良かったわね」と、言われたという話が、永六輔さんのリクエストだったのです。
思えば、「ミミ」さんこと木原光知子さんが突然亡くなって(2007年10月18日)、もう2年がたちました。この旅行に行った三人を検索していたところ、木原さんの葬儀の折に小林さんが司会をされたことを知りました。三人の中で一番若かった木原さんが、一番先に他界されたのですね。

松島さんは、今年8月15日の終戦記念日の折、戦争の体験をお話になられ、非常に好評だったようですが、今回のお話も大変面白いので、ということで永さんがお願いして話されたものです。番組ではこの話の後もいただいたお便りやメールを読まれまして、約3時間番組におられました。永さんは松島さんに「今後、言いたいことがあったらコーナーを作ります」とおっしゃっておられました。
若山さんの松島さんに対する印象は、中山千夏さんと共にひょっこりひょうたん島の音楽に合わせてツイストを踊っていたイメージなんだそうです。

by sumomojam39 | 2009-11-15 02:54 | ラジオネタ