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ペット事情

クローズアップ現代を観ていた。
今夜の特集は、ペット販売。
最近、ペット業界もネット通販の増大により価格破壊され、パピーミルというペット工場化した大量繁殖がされている。
繁殖以外、親犬のダニ、虫歯による歯が腐るなどの治療を一切しないで、病気に侵されてもほったらかしにされている。

このような悪質な業者が蔓延る事情を海外と比較されていた。
日本の場合、業者の認可が登録制で海外では認可制。
繁殖の制限も具体的に定められていない。「適切な回数」とだけ書かれている。
1年に1回、一生に6回。しかも終生に飼育することとされている。
幼齢動物の販売制限も、具体的な定めがない。海外のケースでは、8週しないと販売できないこととされている。

日本では、幼い時しか売れない、具体的には生後60日以内でないと売れにくい。
こうなるとブリーダーは、子犬をどんどん増やして、それをその期間内に販売することを考える。ネット販売によりブリーダーが多くなってきていることから、供給過多になり、価格も低くなる。
結果、親犬のメンテナンスが悪化するという悪循環になっている。

そのあげく、飼い主の飼育放棄により、幼気なペットがガス室に送られ、安楽死させられる。命の大切さが損なわれることになる。

番組では、あるNPO法人を取り上げました。
日本人の子犬志向を変えていくこと。
老犬の飼いやすさを周知している。
飼い主はできるだけ子犬を望んでいるが、子犬のしつけは大変なもので、性格が解らないとしつけにくいことを訴えていました。
また、ガス室で安楽死処分されるペットを観せて、飼い主のモラルを高める努力を始めている。
現代の世の中、人とのかかわりが難しく、ペットとのかかわりを望む安易な飼い主の身勝手な飼育放棄が、可哀そうなペットを量産している。

飼い主のモラル教育やペットに関する法律の改正を一刻も早く実施しないと、改善されないと番組は訴えていました。

by sumomojam39 | 2009-08-05 20:50 | テレビネタ