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松本サリン事件

疑惑報道の危うさ、それにより壊された名誉を回復させる手段はあるのか。
考えさせられました。
河野さんだから、辛抱できたのだと、改めて実感させられました。
河野さんでなければ、河野さんの家族でなければ、今日の河野さんに対する気持ちにはなりえなかったと思います。
大変なことだったとは、理解しているつもりでしたが、解っていませんでした。
ドラマを観て、壮絶な経験だったことが、前よりも数段理解することができました。
自分だったら、置き換えて考えることを良くしますが、恐ろしくて、考えたくないほどのことと解りました。

家族でも、良く話題にするのですが、河野さんの献身的な奥さんに対する愛情、介護は、立派です。尊敬します。
こんな表現しかないので、残念なのですが、これは毎回、話に出ます。
母の病気も脳が委縮する病だったので、その介護の大変さを少しは理解できます。

マスコミのしたこと、その要因になった警察関係者の所業は、裁かれることもなく、当事者以外の上長の謝罪で終わります。
しかし、誤って済む話ではないし、当事者たちはどのようにしてもその失礼なことをあがなうことはできません。
しかし、最低限度の人のする行為として、当事者本人の謝罪は、絶対にしなければならないことだと思います。
悪いことをしたら、それが悪いことだったと認めたら、悪いことをした本人が謝るのが筋です。
職務権限でしたとしても、その権限を乱用したのは、その当事者です。
権限を盾に容疑者扱いした本人が、それが過ちだったと解った時に、その行った行為を自分で謝る、それができないならば、権限を行使するべきじゃないと思います。

今回のドラマは、マスコミの謝罪として、メディアができる有効な手段だと感じました。
特に河野さんの家族たち本人の話を織り込んでいるところに、その誠意を感じました。
貴重なドラマでした。
渡辺謙さんは、間違いなく素晴らしい役者です。しかし、やはり、私はどんな難しい事件を解決するために奔走した刑事さんでも、このような冤罪を生むような体質が継続されている警官を主人公にするような作品には、好感が持てません。
間違ったことをしたときの、先方への心からの「謝罪」、これは非常に大切なことです。

by sumomojam39 | 2009-06-26 22:50 | テレビネタ