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メーリングリストに参加して

ネットを始めた時期は、1997年。
結構早かったと思う。
東洋情報システムだったと思うが、インフォグローブというプロバイダで始めた。

仕事では、いわゆるオフコン(財コン=財務コンピュータ)。
会計士の先生の助手で、PCにかかわったのが、1985年だった。
自分でPCを買った時期も、1989年。
NEC全盛の時代で、まだDOSだった。
目一杯貯金をはたいて、セット一式買った。
プリンターは、ドットプリンターしかなくEPSONのXP-2000だったかな。
これは当時としては画期的な、48ドットの印字ができるものだった。

ネットとは言っても最初は、メールが中心。
そして、ネットサーフィンにハマる。
しかし、深夜の安価な時間だけで、しかもその時間は、みんな同じ目的だから、混雑していて思うようなパフォーマンスが上がらない。
ストレスも堪る。

そのあと、プロバイダをDTIに変更し、ISDNを利用する。
その頃になると、ネット時間が大幅に長くなる。
ネットサーフィンの目的は、エロ。
みんな最初にハマるのは、男は特にエロだと思う。
そして、壁紙集め。
これも健全なエロでしょ。

その後、環境はADSLから光へと推移してきた。

それは、段々とネットするのに目的ができてきたから。
検索、調べもの。
たとえば、レンタルビデオを借りるのに、調べる。
好みの役者で検索するとか。
当時、アルパチーノ、ロバートデニーロ、ジュリアロバーツなど、見まくった。
他に何に出ているかとか。
レンタル屋さんに行く前に予習するのだ。

すると、そのうちに、趣向が同じ人たちと語りたくなる。
この流れで、メーリングリストに流れたわけだ。

最初は、みんな遠慮がちだ。
しかし、自分の好きな作品を紹介しあううちに、それに反対意見が出たりする。
大抵、映画鑑賞のメーリングリストは、出入りが激しい。
それは、上記の流れで、仲間に総スカンを食ってしまうから。
若しくは、その様子を見ていて、いつか自分がターゲットになってしまうと恐れ、退会する。

私は、趣向を共にする人と語り合う目的の一つに、同じ趣向、もとい、似たような趣向を持った方の薦める映画に興味があった。
しかし、結果は、惨憺たるもの。
ネタばれされてしまうのだ。
実はこれが一番困ったことで、相手にはそんな悪気はない。
つまり、自分も薦める場合、なんとなく、ネタに触れる。
これは、致命的なんだ。

そんな理由で退会した。

その後、結構トラウマになって、ホームページを作るとか、ネット販売とか、ソフトを買ってみるが、現実化できない。

自分の世界では済まないのが、ネットの世界。
匿名性は、実は両刃の剣。
ブログもこれまで、何度もやった。
SNSもやったし、SNSに誘われたこともある。
アフリエイトにも興味があったし。

ブログは、マイブームがあって、継続性がなかった。
ネット耐性が、低かった。
日頃考えていることを、どのように伝えるか。
記事にするほど、考えてきたかと、問われた時に、自分なりに考えていることを、まとめる力が、乏しかった。

今でもこれで良いとは思っていないが、迷惑をかけないことが、ネットのマナーだということは気付かされたように思う。

あっ、でもメーリングリストにも、全く異なるタイプを経験した。
それは、身内に特定疾患者を持った時だった。
特定疾患とは、難病のいわゆる治療法がないタイプの病である。
こんな患者を身内に持つと、情報交換をしたくなる。
病の進行やその介護など、わからないことだらけなのだ。

私にとって、大変貴重な経験だった。
その身内は、昨年亡くなってしまった。
介護の中で、悩んだりもした。
行き詰まりも覚えた。

でも、メーリングリストの皆さんは、とても暖かく、そして親身だった。
身内を亡くしたとき、私は久しぶりに投稿した。
そのメーリングリストでは、対象の身内が亡くなった時に、皆、永眠の報告をしていた。
私が一番気になっていたのは、実は、対象患者の亡くなり方だった。
苦しまないようにさせたい。と、考えるのは、当たり前だ。

だから、永眠の報告は、結構参考にさせていただいた。
私の身内を亡くした報告をした際に、私は自分が至らなかった後悔も書いた。
それに対して、メンバーは、誰ともなく、お悔やみを書いてくれるのだ。
それを求めていたわけではないが、それに癒していただいた。

その後、私も新規参加者に、自分が後悔した経験から、してあげて欲しいことを書いた。
メンバーに入り続けているが、良いリストに参加できたと思っている。
貴重な経験だった。

by sumomojam39 | 2009-04-03 03:29 | PC関係